2ペンスの希望

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才能の溜まり場 社交の浮上を

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ソーシャル・ディスタンシングが求められるご時世に逆らうようで申し訳ないが、溜まり場・社交の浮上を願う。

そこに行けば、いつも誰かしらがたむろし、何がしかが交換・交歓・交感される社交場。行きつけ馴染みの店、サロン、アジト、根城、拠点、巣窟、梁山泊、‥‥。仲間内だけが馴れ合いじゃれ合う「常連さん優遇・一見さんお断り」の仲良しこよしじゃなく、徒党・同人・結社でもなく、異人・異質・異物も拒まず、風通しよく開かれた「才能の溜まり場」が欲しい。今でもきっとどこかにはあるのだろうが、見えにくくなっている。(当方の目が曇って節穴になったのか、皆さんお行儀が良くなって、人と人の距離が近くなってむしろ遠くなったのか) とりとめなく益体もないやりとりの中に、自ずと手抜なし・掛け値なし・遠慮なしの真剣勝負・切磋琢磨がすすむ「才能の溜まり場」が次代を鍛える。鳴滝組の梶原金八、黒澤明の脚本チーム、具流八郎、出口出‥‥映画の世界には幾つもあった。以前書いた頁はココ⇒

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残念ながら、リモートではまだまだ難そうだ。(そう思ってるのはモウロク管理人だけで、今ではデジタルリモートでのテレワーク溜まり場が結構進んでるのかもしれないけれど‥。老婆心で繰り返すが、同質仲間内だけに閉じた溜まり場ではダメですよ!)

ということで、「集まれない」時代の中で、「才能の溜まり場」「社交」の再浮上を! イマ・ココ・ライブ、ジカ(直)・ナマ(生)・ジツ(実)・チョク(直)の復権を求めたい。接近戦こそが次代をつくる! 頑なに固くそう信じて、宗旨を変えるつもりはない。