映画は丸かじりしたいものだ。
加藤泰監督じゃないけれど「骨までしゃぶる」すみからすみまで、捨てるものなく、すべて味わう。味わい尽くす。骨も身も皮も皿・包装紙まで。
何を隠そう、当ブログ お手本の一つは東海林さだお大先生の「丸かじり」シリーズなのだ。1994年夏の「タコ」に始まり「キャベツ」「トンカツ」と続き、2020年秋の最新刊「パンダ」まで43巻もれなく読んできた。惜しみなく続く怒涛のアルアル‥。その観察眼、洞察力。さらりとして濃厚、しつこくなく後味爽やか。何より溢れる食べ物愛。百分の一でも万分の一でもいいからあやかりたい、と思ってやってきた。
願わくば、何処やらの国民的映画シリーズ(「ひとりの俳優が演じた最も長い映画シリーズ」ギネスブック認定のアレ)を超えるまで頑張って戴きたい。