あまりイイ趣味だとは思っていないが、競技直後の選手たちへのインタビューを楽しみに見ている。覗き見根性丸出し。
悔しさ、嬉しさ、笑顔、涙、感謝、反省、緊張、後悔、葛藤、動揺、‥‥さまざまな感情がないまぜになって、抑えながらも沸き上がり、惹きつけられる。事前に考え準備してきている(ことが窺える)選手もいれば、つくろわないとっさの言葉で肉声で語っている(ように見える)選手もいる。
あらかじめシナリオが作られたドキュメンタリー映画には見られない〝想定外〟の生々しさに溢れて目が離せない。なかでも十代女子のコメントがまっすぐでまぶしい。男性選手よりストレートで素が透けて見える(と感じる)。世代と時代と社会の反映だろう。
それにしても、インタビュアーの質問の陳腐・紋切り型・ありきたりは困りものだ。(もっとも誰も聞いちゃあいないが)感動の押し付け・押し売りも御免蒙る。
積年の努力・練習の成果・精華が問われ、夢が叶う瞬間だったり、夢が叶わない(敵わない)瞬間を目撃するのは、得難く稀有な時間だ。遥かな時間の大きな熱量をそのままに受け止め、感じたい。