2ペンスの希望

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These5: タブラ・ラーサ(白い板)

新しい日本の映画のために
These5は、「タブラ・ラーサ(白い板)」
【 tabura rasa 】 ラテン語で「何も書かれていない書板」を意味する。

アメリカン・ナイト、イマジナリー・ライン、レンブラント・ライト、マジック・アワー、ドンデン、バミる、ナメる、わらう、盗む、やおや、セッシュ、イントレ、ピーカン、‥‥
業界用語、撮影技法のトリビアや薀蓄を語るのはさぞ楽しかろう。
しかし、一知半解、半可通。それがどうした。知ったかぶり、物知り自慢の独りよがり。
分かっ風な口は、利くのも聞くのもウンザリ、御免蒙りたい。
重箱の隅っこをほじくるようなこだわりは捨てて、
今こそ、原理論、本質論を語り直すとき、そう思うが如何?
愚直に、無骨に、  老いも若きも、
映画と初めて出会った原点に戻って、映画と向き合ってみてはどうだろう。
そもそも映画とは何なのか?
映画の力とは‥、映画の魅力とは‥
映画でなければ表現し得ないものだけを映画と呼ぼう。

映画の技法、常識、常套手段を 一旦 白紙還元してみよう。
だから、タブラ・ラーサ(白い板)。
この言葉、何かを映し出す前の、無垢のスクリーンにもWってくるようなイメージもある。

倉敷で映画を作るT監督の主張は明快だ。
「これまでの映画史を書き換えるくらいの気概、覚悟でやるべし。これまでの映画にプラスワンする映画よりも、全く新しい映画、これまで誰も見たこともない映画を目指さなければ嘘だ。映画の革命、革命の映画をこそ」
異議なし!

映画もどき、映画のようなもの、似非映画、マガイモノの横行から、映画を救抜したい。