2ペンスの希望

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These4: レッセフェール レッセパッセ

新しい日本の映画のために
These4は、「レッセフェール レッセパッセ」
【 laissez-faire, laissez-passer 】
「為すにまかせよ、行くにまかせよ」
という意味のフランス語である。

映画の世界はハリウッドの一人勝ち、というのが大方の認識だ。
世界各国はなべてハリウッド製の映画に支配されている。巨額な制作費と宣伝費を集中投下した“ブロックバスター”と呼ばれるハリウッド製超大作映画が世界中のスクリーンを席巻してきた、そういわれればそのとおりだろう。
こうしたハリウッドの攻勢に抗して、韓国や欧州諸国は、自国の文化を守れと、映画(産業)に対して手厚い保護・支援策を実施してきた。自国の映画を一定割合以上上映するよう義務付けたり、様々に映画制作や上映活動を助成したり‥。フランスには、アンテルミッタン・デュ・スペクタクル(非常勤芸能従事労働者)という制度まであるようだ。これは、国家が認めた芸術家用の“生活保護”のようなものらしい。月20時間以上表現活動で働いたということを何らかの形で証明したら、国からの支援が受けられる、つまらない仕事をするよりも、認定を受け失業すると月1,200ユーロ(今日の相場レートでは約11万6200円になる勘定だ)が支給されるという。安くて劣悪な仕事をするよりは、アーティストであるということを証明して、この制度を使っていくと、ずっと食べていけるという按配らしい。【文化庁主催のシンポジウムでの東大大学院教授の発言から要約引用】
【 Intermittants du spectacle 】
いかにも おフランスらしい。
しかし、拙管理人の考えは違う。
【 laissez-faire, laissez-passer 】
「為すにまかせよ、行くにまかせよ」
これである。
韓国やフランスの例を羨むな。 国や自治体の支援を恃むなかれ。
古来、文化にお上が介入してきて碌なことが起きたためしは無い。
滅びるものは滅びに任せよ、そう思う。
「文化 だから 支援せよ」という“ものの言い方”も気にくわない。
自力更生
中内功ではないが、「売上はすべてを癒す」。失業手当より次の仕事の当てである。

もっとも
「立ってる者は親でも使え」という言葉もあることだから、
当事者が、どんな助成を申請し、支援策を活用しようと構わない。大いに結構である。

【 On y trouve tout. 】
何でもあり