2ペンスの希望

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「責任」の所在

大手シネコンに対抗して、一括りにされることも少なくないミニシアターだが、その歴史や運営形態は多様だ。昨日書いた伊勢の進富座さんや北海道浦河の大黒座さんなどは、自主独立の個人経営、他にもNPO団体やシネクラブ組織が運営するもの、公設民営のもの等など様々に拡がっている。
さて、ここからは、拙管理人の好み=独断と偏見で書くのだが、
個人経営の商業映画館が一番スッキリしていて気持ちがいい。理由は明快、「責任」がハッキリしているからだ。昨日も書いたが、つまりは「逃げも隠れもしない」。都合が悪くなっても言い訳も弁解もしないし、もちろんそのつもりも無かろう。もっとも他のすべての映画館でも、それぞれに直面する課題に真摯に向き合い、誠実な対応を重ねておられるのだろうが‥‥。「映画文化を守れ」とか「良心的で民主的な運営」とか言われると、拙のような天邪鬼は、正直こそばゆくなってきてかなわん。
ということで、今日は記録映画『小さな町の小さな映画館』の予告編。温かい日差しが匂ってくる。作った森田恵子さん達とは、昔々同じ仕事場で仕事をしていたこともある。