2ペンスの希望

映画言論活動中です

題名2

正直な話 長い職業人生活の中ではやっつけ仕事もこなしてきた。
毎年何十本も採用活動支援ビデオ(世に言うリクルーティングビデオ)を作っていた時期があった。その頃のタイトルには「未来への架け橋」「明日を夢見て」なんて、通りいっぺんのネーミングでお茶を濁してきたこともままある。いつでも、どこでも、何にでも当てはまる。そんなのに限って、クライアントの受けが良かったりもした。それでも精一杯オンリーワンの題名付けを心がけてきたつもりだが。
題名は映画の顔だ。その気にさせるかどうか。最初の関門。
誰もが必死に思案し苦心惨憺するのだろうが、腰が引けたのや、作り手の思い入れだけが強くて理解不能、なんでぇ?なんてのも少なくない。成る程!と合点するものや、お見事!!と拍手したくなるようなのに出会うと名付け親に親近感を抱く。
採用活動支援ビデオのタイトルで今も印象に残っているものを挙げてみる。
『あえて川を行く』 『かれらはそれを水と呼ぶ』。
さて、何の会社のビデオかお解かりになるだろうか? 
⇒ [答] 前者は日本橋に本社を置く新進の証券会社、 後者は知られた水処理メー    カーの研究職採用向 なんとなく企業の姿勢・ベクトルが伝わってこないだろうか。