2ペンスの希望

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『醜聞』

今日はクリスマス・イブらしい。ということで(何がということでなのかは、どうか余り深く考えずにどうぞ‥)黒澤明監督の1950年『醜聞(スキャンダル)』1950年。
この年黒澤は『羅生門』も撮っている。観客の好み・好き嫌いは世の常だが、管理人にとっては 断然 『醜聞(スキャンダル)』>『羅生門』。

星にまつわる台詞や音楽がちりばめられていて、それがひとつひとつ濃い。これをキザで感傷的と取るか、ツボに嵌まって快感になるか、で評価は分かれる。拙は後者。
黒澤版キャプラ。本当かどうか知らないが、アメリカでは『素晴らしき哉、人生!』が定番不動のクリスマス映画らしいが、邦画のクリスマス(越年)映画はこれだと思っている。ググってみたら「松竹制作なので、駆け出しの頃の野村芳太郎中平康が助監督のついている」とあった。