2ペンスの希望

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他山之石

ハードルがどんどん下がっている。
取るに足りない些細な差異も含め、あらゆる差異が商品化の契機になる、そんな時代になっている。どんなものでも商品(=作品?)に成り得る時代。雲と泥、月とすっぽん、提灯に釣鐘、下駄に焼き味噌、味噌も糞も一緒くた、‥‥
「何でもあり」を認めながら、「玉石混交を通り越した液状化」と嘆いてきたら、やんわり「他山之石、可以攻玉(他山の石以て玉を攻むべし)」とたしなめられた。
他山の石=「他の山にある質の悪い石でも自分の玉を磨くのには役立つ」→「他人の誤った言行も自分の行いを正す参考にはなる」ということだ。「対岸の火事」「他人事」ではない。「反面教師」もまた教師。しかり。わかっちゃいるのだが‥‥。