昨日の続き 西川美和『スクリーンが待っている』から。
「私は、古い撮影所由来の「俳優部」という言葉を久しぶりに思い出した。それはスター俳優含めすべての役者が「演技」を預かる一部署として、撮影部、照明部、美術部、録音部、衣装部などと同格のプロフェッショナル集団として扱われていたことの表れだと思う。どの部署のスタッフも皆、演出プランを私から具体的に吸い上げた後は、それぞれの専門的スキルを駆使して情報を集め、ロケ場所と交渉し、仕掛けを作り、セットを建て、最良の道具や衣装や機材を運び、現場の日程に合わせて全てを揃えてくる。言い訳も泣き言も、監督の耳には聞かせない意地が張りつめている。」
主演も脇役もチョイ役 大部屋 仕出しもみんな「俳優部」。誰が抜けてもうまくない。久しぶりに高峰秀子さんの「一本のクギ」という言葉を思い出した。「一本のクギ」については、一般財団法人「一本のクギを讃える会」もある。
「一本のクギ」の精神とは|一般財団法人 一本のクギを讃える会
当ブログでも何度も書いてきた.。適当にどうぞ。