2ペンスの希望

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TOKYO FAKE DOCUMENNTARY FESTIVAL IN KOBE

神戸映画資料館の貸館事業『TOKYO FAKE DOCUMENNTARY FESTIVAL IN KOBE』に出掛け、フェイクドキュメンタリー映画を観てきた。短編中編 計八本。

どれも面白かった。

どんな映画もすべては作り物、多かれ少なかれフェイクでドキュメンタルなものだ、そう思っている当管理人は、普通に「映画」として向き合って観た。ポイントは二つ。「これまで見たことがない『画:映像』に出会えるか」「主張・批評性は明確明快か」

kobe-eiga.net

どれも 肩に力が入り過ぎず、それでいてやりたいこと・見せたいものがハッキリしていて 気持ち良かった。1963年生まれイメージフォーラム映像研究所卒業生の芹沢洋一郎さんから、最年少 2003年生まれ映画美学校で学ぶ西崎羽美さんまで、皆さんしっかり「文体︰スタイル」を持っていて頼もしい。もちろん好み・好き嫌いはある。が全部が伸び伸び自由で、おもねりはゼロ。デジタル時代になって、短時間・少人数・低コストでフットワークよく映画が作れるようになった利点だろう。映画はまだまだ若い。未開の沃野。可能性アリだと思わせて貰った。

もちろん懸念や疑念は、ある。

「作る」のはよいとして、「誰に」「どんな形で」「どう見せるのか」PDCAサイクル(Plan(計画)Do(実行)Check(評価・測定)Action(改善・対策)をどう創るのか‥‥。健闘を祈りながら見守りたい。