ナワポン・タムロンラタナリット Nawapol Thamrongrattanarit はタイの映画監督。
2015 Freelance (Heart Attack)
ブラックコメディ青春映画。数年まえにOAFF(大阪アジアン映画祭)で観た。無駄なく快調な語り口に感心した。
その後もコンスタントに映画を作っているようだ。それもメジャーとインディーズの両刀使いとは、慶賀の至りだ。
2017 Die Tomorrow
2019 Happy Old Year
これもハードでビターな青春映画。これまで日本では映画祭での上映が多かったが、これは初の本邦劇場公開作。ちょうど運よく最寄りの二番館でかかっていたので駆け込みで観てきた。
一スジ、二ヌケ、三ドウサ、どれもよく練られていて、心地よかった。ナワポン監督 確実に腕を上げているようで、嬉しく頼もしい。
三本とも撮影はニラモン・ロス。タイとNYで活動する女性キャメラマン、映画によって、自在な手持ちにしたり、望遠レンズのピント送りを活かしたり、とキャリア23年のベテランらしい仕事ぶり。ナワポン組とでもいえそうな固定チームを持っているようで、これも頼もしい限りだ。
それにしても、過去の映画(史)に学びながら、世界の映画は現在進行形でどんどん進化し深化している。未知なる沃野は果てしなく広くて深い。極東の島国で安穏自足、置いてけ堀を喰らってしょんぼりしている場合じゃない。どんどん力と志を磨き続けなければ、ホンモノの新しい道は拓けない。そうじゃないかい、同志諸君。