2ペンスの希望

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新語

昨日チラシのことを最近はフライヤーというようだ、と書いたら、こんなのを思い出した。
リブート。ご存知ですか、そこのお父さん。
リメイクでもリバイバルでもなく、リブート。
英語の綴りはreboot 「再起動」というコンピュータ用語からきた言葉だそうだ。
「停滞するようになったシリーズものを、再起動させて救済する試み」ウィキペディアにはそうあった。要するに、仕切り直し、やり直し、流行らなくなったお店を衣替えでリニューアルオープンするようなものか。昔のリバイバルや単純なリメイクとは趣きが違うものらしい。が、今ひとつよく分からない。
リクープという言葉も最近よく耳にする。投資元本を取り戻すこと、費用を回収することだそうだが、それって昔は損益分岐点(ブレークイーブン・ポイント)と言っていたと思うのだが‥。厳密には違う概念らしいが、経済オンチの拙にはこれもよく分からない。
映画のことを、ソフトとかコンテンツと呼ぶことは、とうの昔に一般的になっている。
映画館では昨今ODSなんてのも増えている。other dijital stuff/other dijital source. 映画以外の映像商品のことだ。スポーツ中継から音楽コンサート・演劇・寄席など、結構な売上を上げている。映画館が映画以外の商品で稼ぐ。かくて、映画はますます端っこに追いやられ、肩身がどんどん狭くなるという按配。あーやだやだ。
カタカナ、横文字略語の氾濫は今に始まったことではないが、英語にすれば、それも誰も使っていない英語を逸早く使うのが新しいという心根は、さもしく、古くさい。