2ペンスの希望

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刺激

昨日の大林映画に続けて、
映画映像関係で働く後輩たちと話をしていて思った話。
若い頃に刺激を受けた映画監督は?という無粋でスケベーな質問を投げかけると、50歳前後からは大林、も少し若いと相米・森田・根岸、さらに若いと青山や黒沢(といっても明じゃないよ、清の方)なんて名前が返ってくることが多い。最近では瀬々も混じる。
(他にも色々出てきた筈だが、思い出せず、うろ覚えでいい加減に書いている、ご海容)
もっともこれは実写中心に限定しての話。特撮やアニメまで含めると宮崎駿押井守大森一樹樋口真嗣、など次々に出てくる。
それ以前の大島や篠田、吉田なんて殆ど出てこない。極たまに若松や神代なんてのが混じるが、それ以前、OZUやナルセ、ミゾグチやクロサワとなると殆ど知らない。見たことも無い。さらに清水宏島津保次郎なんぞ誰それ?状態。夢幻(ゆめまぼろし)遙か彼方(はるかかなた)。
(セカイのキタノもカワセも全く出てこないが他意は無い。全然誰も話題にしないのだ。)
事情は外国映画も同じだ。映画の古典と言えば、ルーカスやスピルバーグ。事あるごとに聞いてみるのだが挙がる名前は、せいぜい遡って、コッポラあたりまで。ウェルズ、ヒッチコックルノアール、ルビッチ、キャプラなんて祖父か曽祖父は、そう言えば、どこかで読んだり耳にしたことがある‥その程度のもの。 会ったことも、見たことも無い。
映画もそんな時代に入っているようだ。それもかなり前から‥‥。(この項、続く)