2ペンスの希望

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字幕二題②

昨日に続いて、映画字幕の話。
B.ワイルダーの『お熱いのがお好き』のラストシーンの名台詞。
Nobody is perfect.
最近見直したら、字幕が「完璧な人間なんていない」となっていた。
昔々見たのでは「誰にだって欠点はある」だったと記憶していた。(どなたの訳かは不明だが、「欠点」の方はおそらく清水俊二さんだったと思う) どちらとも間違いではない。ただしニュアンスも味わいも違う。
「完璧な人間なんて‥‥」の方は、中立的でゆるぎないが、どことなく冷たい。
較べて「誰にだって欠点はある」には、包容力と温かさを感じる。

ということで、今年はおしまい店仕舞い。
Nobody is perfect.
来年も御贔屓に!