2ペンスの希望

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曖昧さの排除

ビジネスとして小規模化することは間違いない。それでも事業設計をないがしろ(蔑ろ)にしてはいけない。生産には費用が掛かる。人が動けばお金が動く。そのあたりを有耶無耶にしたまま先に進むと碌なことはない。キイワードは曖昧さの排除、これである。
問題は金銭の多寡ではない。事業としてのゴール・合格ラインをどのあたりに置くのか、獲得目標は何なのか?何をもってリターン・ゲインとするのか、の明確化だ。
七面倒くさいことはパス、作りたいから作るだけ、ごちゃごちゃ云わずにやっちゃえば!一人でやるのならそれでもよかろう。けど、誰かを巻き込むとなるとそれでは済まない。「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」財務三表の作成が求められる。こんな筈じゃなかったのに‥、勝手な思惑、過剰な期待、当て外れ‥、金が仇で崩れる人間関係‥‥。そんな例はゴマンと見てきた。情け無い。
勝算を持つのが極めて困難なことは百も承知だ。従って、勝てと言ってる訳じゃない。
誤解なきよう願う。
橋本治さんは言っている。「勝たなくてもいい 負けなければいい」
                     【「負けない力」大和書房 2015年7月】
小熊英二さんも言っている。「相互の信頼があれば、お金のかかる度合いは減る」
                     【アップリンクHP:映画『首相官邸の前で』小熊英二
                       監督プロモーション日記2015年6月10日の項】
相互の信頼を壊さないためには、事業としての設計、曖昧さの排除は資格要件である。ゲームの規則、その共有なしには何も始まらない。始めてはならない。