昔は情報がなかった。いつ頃かって? ぴあもプガジャも生まれる前だ。何?二つともご存知ない! まぁそれほどの大昔ってことです。当時は、映画はタイトルとポスターからどんな映画かを推測してみるしかなかった。いわば全部「ジャケ買い」だった。何?ジャケも分からないって‥処置なし。そっちでググってくれ。無視して出発進行する。
当然、大当たり めっけもの・拾い物・掘り出し物もあれば、外れも結構あった。けど、それで良かった。それが良かった。
乏しい判断材料から選ぶことで「嗅覚」が磨かれ鍛えられたからだ。
さてさて、それから幾星霜。
時代は牧歌的アナログ期から、瞬殺デジタル期へ。手元のスマホで事前検索すれば、レビューや評判がとめどなく出てくる。それを見てから購入すれば、外れ無し。その時その場のご気分で最適解へと一直線。手間が省けて便利なものだ。有り難い? いやいやちっとも有り難くない。寄り道わき道散歩道を歩かなくっちゃ、脚力は鍛えられない。
出会いも生まれない。
時間も暇もお金もない。コスパを求めたい。失敗したくない。傷を負いたくない。
効率的にお得品・お値打ち品をめっけたい。そう言われちゃお仕舞い、お手上げ・グリコ 降参だ。(何?グリコも分からないって。ウイキを見て頂戴)
分からないものは敬遠・スルー。飛びつかない。手を出さない。それでは胃袋は小さくなり、足腰も鍛えられないよ。たまには火遊び、火傷もどうぞ。
ということで、「ジャケ買い 復活祈願」の一席 オソマツさま。
(ついでに言っとくけど、「袋とじ」と「ジャケ買い」は違うよ。「袋とじ」は思わせぶりな売らんかな商法・バッタもん度合い高く当て外れ大。ジャケットは切なくけなげな精一杯のアピール表現。管理人はそう理解してる。)