久しぶりに上野千鶴子センセイの本を読んでいる。『限界から始まる 上野千鶴子 鈴木涼美 往復書簡』【2021.7.5. 幻冬舎 刊】
上野センセイのことは正直たぶん終生好きにはなれないけれど、研究者としては一級品だと評価している。(身も蓋もないすっぽんぽん。真っ向勝負 という芸風 )ホンは芸達者な先達が未熟な後続をいたぶりいじめている感なきにしもあらずだが、距離の離れたボクシングはそれなりに読ませる。まだ途中だし、本文の主旨・本筋からは外れる箇所なのだが、目に留まったので備忘録的に書き留めておく。
「書物を読むのはこれまで知らなかった世界を知る喜び、見たこともない現実を見せてくれる楽しみのためです。そして文体は新しい現実をつくりだすための必須のスキルです。」【太字強調は引用者】
相変わらず、マット― マトモ だなぁ。「書物を読む」⇒「映画を見る」に置き換えればそのまま通用する。そして文体は必須スキル! 装飾・添加物なんかじゃない。芸がないのはお断りだ。