2ペンスの希望

映画言論活動中です

覗き見

今日も映画館論のつづき。
エジソンが発明したキネトスコープは、覗きめがねスタイルだった。
大きなスクリーンに映写するアイデアには反対だったという話だ。その方が儲かると考えていたとも伝えられる。











作品『泉』で、現代美術史に名前を刻むマルセル・デュシャンは、「みるものが芸術をつくる」と主張した。デュシャンの最後の作品『遺作』【正式の題名は『(1)落下する水、(2)照明用ガス、が与えられたとせよ』 (Étant donnés: 1° la chute d'eau, 2° le gaz d'éclairage) (1946〜1966年)】は、アメリ東海岸フィラデルフィア美術館にある。展示室の中にしつらえられた古ぼけたドア、そこに穿たれた小さな穴から向う側を覗き見するしくみになっている。その映像がコレ。

日本にも、覗きからくりという見世物があった。
子どもの頃、縁日で見たことをうっすら憶えている。
覗き見」  これもキイワードに加えておきたい。