2ペンスの希望

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戦力外通告

ラジオを聞いていたら、戦力外通告プロ野球界を去る選手が今年は88人いると伝えていた。引退が報じられる有名選手の影で、記録にも記憶にも残らず姿を消すプロ選手たち。それなりに野球が上手くて自負もあってプロになったのだろうに‥と思っていて、ふとこんなことを考えた。
映画にも、プロ映画や実業団映画、大学映画、高校映画、少年映画、草映画‥‥ノンプロ、アマチュア映画といったクラス分けがあったらどうだろうか?
噴飯モノの暴論であることは承知している。もとより実業団野球や学生野球、草野球を貶める意図はさらさらない。むしろ、在野にこそ逸材ありと考えたい方だ。権威や業界のいかがわしさもそれなりに知ってきたつもりだ。その上で、クラス分けを考えた真意はこうである。自称プロ映画人の中には、傍から見たら「戦力外通知」を出したい連中がわんさかいる。本心ではやりたくもない筈の「ガッコのセンセ」でお茶を濁している輩は、さしずめ既に「戦力外通告」を受けているのだと思い知った方がいい。学生相手に偉そうなゴタクを並べる暇があったら、本業の映画に精を出す方がイイと思う。かつてプロであったことを笠に着て、学生諸君を只働きでこき使っている場合ではない。単位取得とかインターン制とか教育実習などと嘯いていても、メッキはいつかはげる。