2ペンスの希望

映画言論活動中です

新作偏重は止めよう

新作偏重は止めた方がいい、常々そう思ってきた。新作を見たい気持ちは分からぬでもない。新しい映画・良いのに当たって、逸早く自慢したい、その気持ちは良く分かる。
まず映画館の封切りを目指し、次に見逃した映画をDVDレンタルでフォローする。少し前の話題作・良作(といわれるものを)も嗅覚を働かせてそれなりに押さえる。たまには少なくなった名画座上映にも足を運ぶ。それだけでもかなりの時間とお金を消費する。若い人、仕事の現役世代にとっては小さくない負担だろう。
そこで、発想を変えてみてはと思うのだ。
映画は既に100年の歴史を持っている。単純計算でもこの一年に初公開された映画の100倍以上のストックがある。新作ばかりが映画じゃない。昔の映画、私たちが生まれる前の映画の中にも「どえらい逸材」「愛らしい一本」がわんさか埋もれている。そんな映画に出会ってみてはどうだろうか。間違ってもらっちゃこまるが、歴史に学べとかまず古典を知るべきだ、と教訓・教条を垂れたいんじゃない。昔は良かった、昔は凄かったと言いたい訳でもない。人口の膾炙した古典・名作のたぐいに有り難がって拝跪するんじゃなく、新作ばっかり追いかけるんでもなくて、新作=旧作 同じように楽しんでみてはいかが、とお薦めしたいのだ。誰が何を言おうと、旧作も初めて見るときは、新作と同等なんら変わらない。面白いか面白くないか、評価基準はそれだけで十分だ。そのほかに斟酌することは何もない。
一度騙されたと思って昔の映画に手を伸ばして見て欲しい。
ん?何を見ればいいのか、分からないって?
その時は、拙管理人で良ければいくらでもご相談に乗る。或いは、下記データベースの「在庫ビデオ」検索★★★☆☆☆がとても参考になる。
ふや町映画タウン
http://dejan.dyndns.tv/f_eigatown/
自信を持ってお薦めする!(借りにいってくれると嬉しいが、なにせ京都、しかも旧作 それもVHS専門店なので‥。あとは自主判断にお任せするしかない)