最近、我ながら円くなったと思ってる。
昔はちょっとでも良くないところがあると許せない！駄目だと目くじらをたてていた。
それが変わってきた。一つでも良いところ・美点があれば、なんとか褒めてあげたいと思うようになった。しかし先日、親しい友人にそう話したら、それにしてはお前さんは日本映画の新作にことごとく厳しい評価を下しているじゃないか、そんなに寛容になったというのなら、もっと親切に褒める所は褒めたら‥根っこの根性が曲がってるんじゃないの、と言われてしまった。確かに！今年に入って観た新作映画（そんなに数ある訳ではないが）については、どれもこれもボロボロ、台本も悪けりゃ、演出も無茶苦茶、役者も魅力なしと、ナイナイづくし。褒めたくても褒めどころが見つからないで、難儀している。
それでも何とか良い点を探そうと思っていることに嘘はないつもりだが、根性が曲がっている人間は、円くなってもいびつな円しか描けないのかも‥。
