昨日の富田克也さんの、別のところでの、こんな発言を見つけた。
MAMMO.TVでインタビューした 尹雄大(ユン・ウンデ)さんとの対談。
富田 : 要するに、俺たちが『国道20号線』をつくった頃、「つくられる映画の内容の幅が あまりに狭すぎる」という思いをもっていたんですよね。映画ってこんなに貧しい ものではないだろうと‥。
そもそも映画には答えなんかなくて、しかし「自分たちにとっての映画はこういう ことだ」と考えるのは重要だし、そういう自問自答があって、今の空族の映画づ くりの体制ができてきたわけです。
本当に、今という時代は各々がそれぞれの方法を見つけてやるしかないのだと 思います。
尹 : 「これまでのやり方はダメだ」という掛け声と音頭はあちこちで響いています。
でも、これから先のことがあまりに不確定だから行動は起こさない。そうなると 不満と鬱積だけが募っていく。そんな気配を感じます。 (するとおのずと)
腰が引けてしまう。
富田 : 周りを見渡していると、映画にせよ人間関係にせよ、自分を許容してくれそうな ものに対してしか興味のない感じがしますよね。
狭い範囲の価値観の外を見ないことには、何も変わらないですよ、今は特に。
だから「今後の展望は?」という質問には「革命です」と答えています(笑)。
[出典 : 尹雄大(ユン・ウンデ)公式ウエブサイト プリセッション・ジャーナル第3号]
プリセッション=計画的偶然性