2ペンスの希望

映画言論活動中です

広がり、狭くなった

知らない映画は見に行かない。そんな時間もお金もない。コスパが悪すぎる。
新作映画に足を運ぶのは、少しだけでも知っている、どこかで聞いたことがあるような話題についていくため、話題を仕入れるためだ。レンタルだって基本同じ。知らないものは手を出さない。刺激や興奮は求めても、発見や驚きなんて期待しない。ましてや「新しい価値観に触れ、世界の見え方が一変すること」なんて望んでもいない。とんでもない。
若い衆からそう言われてしまった。
外国旅行が珍しく、限られたメディア情報しか手にすることが出来なかった頃とは、事情が違うというわけだ。
おっしゃるとおりだろう。世界は広がり、そして狭くなった。
映画は作りやすくなり、省みられなくなってしまった。