2ペンスの希望

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PR映画

商売柄 PR映画も嫌というほど作ってきた。 そして今、つくづく思うようになってきた、
映画はすべてすべからくPR映画なのではなかろうか、と。 (自然や動物だけで人間が出てこない映画は苦手なのでこの際 省く。対象外)人間が出てくるものなら劇映画であれ記録映画であれ、PRが底流する。主人公・登場人物のありよう、人間的な魅力を奥深いところで捉え描くことで、見る人の感応を誘い、共感・発見・慰安をもたらすもの、 それが映画なのだ。つくづくそう思う。 たとえ、描かれているものが悪事・悪人であろうとも、心動かされる人間味が感じられればOK合格、どの人物にも感情移入できなければ落第。そうではなかろうか。どこかで惹かれそそられるからこそ作り手は描こうとするのだし、受け手は新しい人間に会いたくていそいそと出かけていく。映画は人間のPR、アピール、プロモーション‥そういえば、怒り出す人が各方面から続々出てきそうだが‥‥。