2ペンスの希望

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大衆食堂

やっぱり大衆食堂が好きだ。
駅近くに堂々とかつひっそりとノレンをあげている大衆食堂が一番だ。オーナーシェフのこだわり高級店や隠れ家的リストランテなんてのにもたまには行くがいまひとつくつろげない。遠藤哲夫さんの『大衆食堂パラダイス!』【2011年9月 ちくま文庫オリジナル編集】はそんな本だ。まえがきにこうある。「本書は、大衆食堂のある生活を楽しむためのガイドになるよう書いているツモリです。正しい研究の書でも、日本全国オイシイ大衆食堂ガイドでもない‥」(太字 原文のママ) 本文の中にはこんな一節もある。
大衆食堂を舌の上の味覚だけの話にするのは、問題があると思っている。‥‥‥
 「大衆食」から「生活」をひいたもの、それが「B級グルメ」かもしれない。
 」
文庫の末尾はこう。「ありふれたものをおいしく食べる力、その最後は食べる者が担う。
気取るな、力強くめしを食え!

映画もこうありたい。 気取るな、力強く映画を食え!(太字 管理人)
ただ、文中に「大衆食堂は八〇年代中頃を境に数を減らしている。」とあった。