2ペンスの希望

映画言論活動中です

時事三題

当ブログは、個別映画批評や時事ネタは原則禁止、出来るだけ避けてきた。けど
今日は禁を破って時事ネタ三題。焼肉弁当、立ち合い変わり身、キネ旬最新号。

キヨハラ張り込み報道陣焼肉弁当差し入れ事案。(判らん人はググってみて)
キヨハラ周辺の“男気”の奥にどんな思惑があるのかは与り知らない。TVメディア、マスコミ報道陣の慌てふためき・困惑ぶりが目に浮かんできて面白かった。喰った者・喰わなかった者、「焼肉に罪はない」と手を出した者・深謀遠慮(辛抱遠慮?)した者、まるで踏み絵かリトマス試験扱いの右往左往。安物の映画シナリオよりずっと刺激的だ。えっ、管理人ならどうするかって? そんなこと決まってる。さあ皆さん折角だからさっさといただきましょう‥と手を出すつもりだ。腹が減っては軍(いくさ)は出来ぬ。
稀勢の里立ち合い変化事案。(これも判らん人はググって)
昔は好きだった相撲だが最近はとんとご無沙汰だった。けど昨日の琴奨菊稀勢の里戦は面白かった。当人(たち)や周辺、ファン、野次馬のコメントを聞いたうえで録画画像を見ると、色んな思いが沸いてきて、良く出来た映画みたいに愉しめる。「あんなことしなくても強いのにねぇ」と悔しがる琴チャンの“わりなさ”も分かるし、どうしても今場所は優勝したいとなりふり構わぬ稀勢チャンの“覚悟”も伝わってくる。
正解なんてない。答えは一つじゃない。無数にあるものだと思う。 どちらが正しいとかどちらが間違っているということではないのだ。
キネマ旬報2016年4月上旬号(No.1713)事案。トップは、岩井俊二監督の最新“女の子”映画特集。続いて、アジア・アート系映画、タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督特集、北川れい子さんの映画評は、いつにも増してご機嫌ななめの辛口評。四本いずれも映画を見なくてもわかる正鵠を射ているような説得力で迫る。(映画を観ずして済ます不届き者と言うなかれ。50年も騙され続ければ、それなりに鼻も利くようになるのだ。)横浜黄金町の中村高寛さんの連作コラムは、素直に小規模ドキュメンタリー自主映画の赤裸々を伝えて毎回身につまされる。そして何よりかにより驚いたのが、巻末近くに置かれた映画『天使に〝アイムファイン゛』監督と主演女優の対談記事だ。映画は知る人ぞ知るいわく付き映画。勿論そんな話は記事には一切出てこない。(何のことか判らんという方でご興味の向きはググれば判る筈です)ゲスの極みだが、どんな裏事情・経緯があったのか勘繰りたくなる。いやはや痛々しいというか何というか‥。

野球も相撲も映画雑誌も、昔ほど熱心に見なくなって久しいのだが‥、 この三事案
それぞれにそれなりに、命懸け「命がかかっている」切迫・切実事案。
つまりは、現実は一筋縄では語れず、時代は転がり続けているということか。
今日はここまで。