2ペンスの希望

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リアル・本当のこと

数日前から、里山社刊行の『日常と不在を見つめて ドキュメンタリー映画作家佐藤真の哲学』という本を読んでいる。
佐藤真の本というより、奥さんをはじめ周囲の人々・縁のあった人々のエピソードが語られ、佐藤の肉声・体温・眼の高さが伝わってきて
タノシイ。タノモシイ。何冊か読んできた御本人の映画本より飾りが少ないのもコノモシイ。
「何で鍋にペヤング?」(平田オリザ)「精子の顕微鏡撮影。しぼりたての精子。出すのは必ず助監督の仕事」(性教育映画の助監督時代の本人エピソード)「ドキュメンタリーは善人には撮れない。」(森達也が佐藤と交わした会話)などの言葉が印象に残った。