2ペンスの希望

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見るより読む時代?

例によって、キネマ旬報最新号を立ち読みした。No.1746 2017年5月下旬号。
「第13回映画本大賞2016ベストテン」が載っていた。
前年度に出版された映画に関する書籍の中からベスト・テンを選出する趣向。目にして驚いた。ベストテン中6冊を読んでいた。1位から4位までは漏れなしだった。
えっ自慢かって? いや、それよりなにより素直に驚いた。
本流の「2016第90回キネマ旬報 日本映画ベストテン 」は2本しか観ていない。毎年そんなもんだ。なのに映画本は6冊をカバー、次点以下にも既読本が並んでいた。
う〜む。
映画は見るより読む時代に入ったのか。(時代がというより、管理人自身が、か)映画館に出掛けて見るより、手元に置いて目を通す、繰り返し参照する、そんな時代? 
娯楽・慰安より、研究・思索・お勉強 優先? 誰もが予習なしに一回見て一発で持っていかれるもの、というより、選ばれしものたちが事前情報を仕入れた上で何度も繰り返し味わい反芻・耽溺・堪能するもの、になったのか?? この項(考)続く。