2ペンスの希望

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罰当たり 承知

 スマホタブレット世代に、映画の魅力をどう伝えるのか―

2004年に金沢で始まった「こども映画教室」は、「こどもと映画のアカルイミライ」を目指すことをミッションに、全国で映画とこどもを繋げる活動を行なう」と謳う。パラパラマンガ、くるくるアニメーションなど動画の原理をはじめ、映画鑑賞、映画制作ワークショップまで盛りだくさんなプログラムが並ぶ。

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篤実であることに疑いはない。篤志には頭が下がる。素朴で純粋で、素晴らしい。けど、申し訳ないが、なんだかなぁという気持ちがぬぐえない。何も知らず何もせず、外野から無責任なヤジを飛ばすようで申し訳ないが、電気・電子の子供たちに、昔々の竹とんぼや凧あげを教えるような試みがどれだけの効果を産むのか、疑問が湧く。ホントにごめんなさいだが、ノスタルジーを超えて、も少し、高度にアップツーデイト出来ないものかと、対案なしの無い物ねだり。ホントにホントにごめんなさい。

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 映画を教えるというより、〈映画を通じて教育とは何か〉を教えているようで、それはそれで得難い体験、意味ある人間教育法だと思いながら、どこか物足りない。映画を通じて子供のミライはアカルクナルだろうけど、映画のミライは果たして‥。子供より映画を愛する「罰当たり」なのは百も承知(のつもり)