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『嫌われた監督』:編集者

さらに、『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか 』から。

第53回大宅壮一ノンフィクション賞、第44回講談社本田靖春ノンフィクション賞、第21回新潮ドキュメント賞など、名だたる賞を幾つも受賞し、ベストセラーになった。ライターの鈴木忠平は一躍 注目を集めた。

鈴木忠平については ロングインタビューを見つけた。こちらもおススメ。

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『嫌われた監督』について語るときに鈴木忠平が語ること。 鈴木忠平ロング・インタビュー【前篇】 | インタビュー・対談 - 本の話

 

ひとつの本が出来るためには、書き手・ライター・作家・プレイヤーとともに、編集者が不可欠だ。プランナー・企画者・設計者・調教師・厩務員・産婆・黒子‥‥野球でいえば、さしずめバッテリー、キャッチャーあたりか。(「女房役」と書くと今のご時世どこからか矢が飛んできそうだけど‥)

いずれにしろ、コンビ。どちらが欠けてもうまくいかない、うまくない。なのに編集者に光が当たることは少ない。

鈴木忠平のこの落合本にも何人もの編集者・産婆さんが関わっている。そもそもの始まり、雑誌連載のきっかけを作った「週刊文春」の当時の加藤晃彦編集長、編集部デスクの稲田修一、担当の児玉也市、第二文藝部の柘植学、文藝春秋デザイン部の番洋樹などが並んでいる。

すべてのものには奥行きがあり、すべての世界は二次元平面ではなく、三次元立体・四次元時空体であることを、忘れないようにしたい。