そうか、小谷野敦も還暦超えなのか。『レビュー大全』【2023年5月30日 読書人 刊】を見た。文字通り見ただけ。読んではいない。なにせ本文とあとがきで569頁 巻末索引が66頁もある。
2012年3月から2022年12月まで4000日にわたって読んだ本1764冊・見た映画・映像1146を5段階評価した短文集(60～600字)。末尾の索引は「作品名」「人名（著者・監督・出演者）」「★ランク」と親切設計だ。もっとも「ランク評価」は★★★★★と★★★★だけ。どうせやるなら「★（ダメだな・ドン引き・つ、つまらん・実にくだらん・見事なまでの失敗作‥‥）まで全部載せ」と徹底して貰いたかった。
どれも読んだり見たあとあまり時間をおかずに書いた日録仕様で、「条件反射的言いたい放題印象批評」なので、ブックガイド・映画ガイドとして役立つかどうかは甚だ疑問・クエッションマークが幾つも浮かぶ。ただし、罵詈雑言・悪口シソーラス＝類語辞典としては使えそう。巻末索引検索して読んだ本・見た映画をこの著述業Kがどう評価しているのか・くさしているのかを知ることはできる。あまりいい趣味だとは言えないしおススメでもないけどサ。
