2ペンスの希望

映画言論活動中です

ものすご~く大雑把だけれど

ものすご~く大雑把だが、巨視的にみれば、映画はそもそも最初は、見世物・娯楽だった。誕生当時は高級でも高度でもなかった。それが先人たちによって洗練され、技法・技術が開発され、工夫が重ねられて、「良い」と評価されるものが生まれ、箔や折り紙が付けられて〝第七芸術〟と呼ばれるようになって、ビジネスとしての規模も拡大し、20世紀を代表する一大産業に成長した。

だが、世の中も科学技術も変わった。

その昔〝夢の工場〟と言われた撮影所の時代はとうに終わっている。なのにいつまでも、昔の古い映画観・価値評価体系・産業形態構造に囚われ続けるのはおかしいことだろう。

もっと自由に、自分の才覚で、新しい時代の新しいスタイル・事業設計・トライアルモデルを作るしか無いことにそろそろ気づいたほうがよさそうだ。シフトチェンジ、方向転換、‥‥

無論、言うは易し行うは難し、である。いやというほど時間がかかり、変化は多分ゆっくりだろう。けど、間違いなく新しい映画の時代がやってくる筈だ。きっと。映画(の価値や意味)を人類が認め続ける限り。

ものすご~く 大袈裟で 大雑把な 話だが、こんな話もたまにはよかろうかと。映画の世界で日夜 悪戦苦闘している現役映画人やその予備軍世代には申し訳ないが、それくらいの射程・時間感覚で、「現実」に向き合ってみるのも無駄じゃなかろう。嘆いたり、逃げたりしないで!  映画史家の学者先生方にもお願い。微視的・近視眼的研究も結構だが、たまにはロングレンジに構えてみて。