2ペンスの希望

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胃袋退縮?

困ったことである。どうしても新作映画に食指が動かない。映画館に足を運ぶのが億劫になっている。それよりもレンタルショップの在庫検索に目が行く。1000円と100円という差もある。コスパが違いすぎる。しかしそれ以上に、砂漠で仁丹を探すような徒労感に襲われる。ということで、どうしても1930年代40年代50年代の映画になびく。邦画も洋画もこのあたりがピークだと思ってしまう。
これだけはハッキリさせておきたいのだが、古いから良いのではない。面白いから良いのだ。「古い映画の新しい発見」若い頃に見逃した映画なんて山ほどある。昔見た映画を見直すだけでなく、見ないで敬遠してきた映画・見逃してきた映画の中にも面白い映画はわんさか眠っている。それでも、何とか新作に向かいたい・出会いたい・出来れば旗を振りたいと思ってきたのに‥。
近隣からは、面白さを見つける目の狭隘、好奇心の減衰、胃袋の退縮、などと冷やかし・野次も聞こえる。老化の自覚症状もある。或る知人からは「最盛期のベストオブベスト・綺羅星と今の並の映画・平均値凡作を比べるのは酷・そもそもがアンフェア」というマットーなご意見も賜った。確かに!。それにしても、昨今の劣化は非道すぎる、そう思ってしまう。堂々巡りの夜がしばらく続きそうだ。
焼きが回った、年貢の納め時とは言わせたくない、言いたくない。