2ペンスの希望

映画言論活動中です

一点突破 全面‥‥

P、W、D、C、L、A、S、E、M、‥‥映画の職能は多数に広がるが、
WとPに絞っての注力を提起したい。理由は二つある。
「PとWこそがA級戦犯だと思っていること」
「PとWこそが肝心要だと思っていること」
P=プロデュース:企画から公開・資金回収までの事業設計・青写真が準備されてい    ること、これである。とりあえず作る、作りさえすれば後は何とかなる、とばかりに    皆気安く気軽に作りすぎる。いけないとは言わないが、それではもったいない。
   志なき粗製乱造、穴埋めプログラムは控えた方が良かろう。
W=脚本:シナリオ:設計図がしっかり書かれていること。
   牧野省三の名言「一スジ 二ヌケ 三ドウサ」や黒澤明の発言を待つまでもない、
   米ビリー・ワイルダー監督は「映画の八割は脚本で決まる」と明言している。

PとWへの集中。目指すは、映画における戦略的パートの充実・強化だ。
孫子の兵法ではないが何かに絞って「一点突破 全面展開」と行きたい。
もっとも「一点突破 全面崩壊」となる懸念はある。それでも、みんな潰れて 御破算になるのも薬だろう。見捨てられた荒地・更地になってしまうのも一興かもしれない。
(えっ、もう十分見捨てられてるって?)
何もなくぺんぺん草も生えそうにない地にこそ、新しい何かが芽吹く可能性も生まれる。
なまじ張りぼて・見掛け倒しの建造物が邪魔をしているように思えてならない。