2ペンスの希望

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図書館

図書館も大変なようだ。
オールドな図書館派からは、「無料貸本屋」が非難される。運営の外部委託をめぐる評価も割れる。指定管理者制度で成長した業界最大手TCRに加えてのCCCの参入、TCRとCCCのタッグによる「ツタヤ図書館」の登場人気、一方で「蔵書にアダルト本や十年以上前の資格試験参考書など不適切資料が混じっていた。選書や排架に問題あり」との指摘や、「ツタヤ図書館の是非をめぐる住民投票でNO!」のニュースも流れた。TCRとCCCのタッグ解消という最新ニュースもある。めまぐるしい様変わり。
そう思っていたら、今朝、「本が売れぬのは図書館のせい? 新刊貸し出しに「待った」」というウエブ記事を読んだ。「無料貸本屋」が出版不況の一因になっているとの声だ。いっそ、図書館という看板を降ろして、「公設ブック&カフェ」とか「市民読書センター」とでもしたら‥という意見もあるようだ。
出版業界の悲鳴も分からぬではないが、まるで矛先がズレている。そんな気もする。
新刊書の粗製乱造、その自業自得‥‥出版点数と出版実売総金額と返品率の経年推移グラフでも眺めながら、胸に手を当て考え直してみてもよさそうに思う。「納本が年50万点を超え、2020年国会図書館が満杯」になるという2020年問題もあることだし‥。モチロン映画業界も他人事では無い。他山の石。