2ペンスの希望

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怪演(≒快演) 迫演

女優さんで見る映画より、監督さんの名前で見ることの方が増えている。情けない話だ。週末、ちょっと前に公開され見逃した映画や気が重くて敬遠してきた映画をDVDで何本も借りて観た。大半は想定内のアチャーだったが、へ―という女優さんがワンシーンだけ出てきて、主演女優を完全に食っている例に立て続けに出くわした。
当ブログは基本個別映画評はやらない方針なので、詳述は控えるが、
一人目は、田中裕子。新宿にある深夜のみ営業のめしやが舞台、人気テレビドラマシリーズの映画版第一作。若いヒロインT部未華子らの熱演をラストシーン一発でさらう怪演(≒快演)。「かっちわり いっかがぁっすかぁ〜」
二人目は、蒼井優。第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門監督賞を受賞した映画。演技派女優と世評高く出ずっぱりの主演女優F津絵里をワンラウンド登場一発で凌駕、ノックアウトした(ように管理人には見えた)蒼井優の迫演。病院事務職制服姿でのタイマンバトル。思わず身を乗り出したが勝負は一瞬、結果は歴然。
映画は女優さん次第で凄いところまで行けることを久しぶりに思い知らされて痛快だった。女優というのは一体どんな生き物なのか。恐ろしいかぎり。
上述の二本 二人の登場シーンは見もの太鼓判。