まだまだしつこく背反有理コレクションは続く。
21世紀の社会は、多様化している一方で画一化している部分はおそろしく窮屈になっている。
(小田嶋隆『ア・ピース・オブ・警句』2020年9月11日 「うっかりマスクを忘れた人は「加害者」か」 )
隣り合わせの独房に入れられ、壁をこつこつとたたいて通信しあう囚人ふたり。壁は、ふたりを分けへだてているものであるが、また、ふたりに通信を可能にさせるものでもある。わたしたちと神のあいだも、そんなぐあいだ。どんな分けへだても、きずなになる。
(シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』田辺保 ちくま学芸文庫1995.12)
「あらゆることが許され、解放されている自由な世界では、自由であることが最大の不自由である。」
(西尾幹二「不自由への情熱」雑誌『新潮』掲載の三島論)
普通で特別な日常を生きる
(ドキュメンタリー映画『淀川アジール さどヤンの生活と意見 』お披露目「田中幸夫監督特集in米子」フライヤーのキャッチコピーより)
特別でない日は特別だ
(RINNAIの乾燥機「乾太くん」TVCFコピー)
直近と最遠
黙考しつつ 動作し 沈思しながら 言葉を発する
巧拙無二
(土田昇 甲野善紀との対談集『巧拙無二』剣筆舎 あとがき より)
ベテラン童貞
〝不真面目なことを真面目に〟
(『AV男優しみけん 光り輝くクズでありたい』扶桑社 )
有構無構(かまえありて かまえなし)
ぼくの話してきかせることどもは
ほんとうのうそなのだ
けれど もしきみがそれを見破るなら
僕は恥じて死ぬでしょう
(コクトオ「ジェノアの獄中で」訳:長谷川四郎 アンソロジー『風の神の琴』せりか書房 )
Fair is foul, and foul is fair.
(『Macbeth』 William Shakespeare『マクベス』ウィリアム・シェイクスピア
「きれいは穢い 穢いはきれい」 (松岡和子訳)
「良いことは悪いこと、悪いことは良いこと」(三神勲 訳)
「輝く光は深い闇よ、深い闇は輝く光よ」(木下順二 訳)
スレッカラシにしてウブであれ
到着はいつも出発(たびだち)であれ
「日暮れ時に沈黙の音がする」
(ポルトガルの村モンサラーシュ MONSARAZの村のキャッチフレーズ =ふかわりょう『世の中と足並みがそろわない』より)
Less is more. より少ないことは、より豊かなこと [ 少ないほど豊かだ ]
(Ludwig Mies van der Rohe ルードヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエの言葉。独生まれ 米国シカゴで活動した建築家 )