2ペンスの希望

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②地方在住表現者 増加 期待

地方にいて表現を続ける人士は古くからいる。いちばん多いのは画家だろうか。漫画家も多い。送信技術の進化で原稿をデータでやりとりする時代に入ってさらに増えた。ヤマザキマリはイタリア在住だし、マンガも小説も書く山上たつひこは数年前 カリブ海 ドミニカ共和国に移住したようだ。物書きの有名どこでは、伊坂幸太郎が仙台、東山彰良が福岡県小郡市湊かなえは淡路島、二人組の木皿泉も神戸市在住だ。

これまでも何度か書いてきたが、映画作りはその昔には撮影所のあった東京や関西(大阪小阪・京都太秦・宝塚)などに限定されてきた。技師・技術者の集積もあった。それが霧散し機材や技術が軽便変化しても、メディア大手が東京に集中し続けてきたことで、地方での映画作りはスタッフキャストともに手薄だった。若い頃、「関西には歌舞伎とお笑いの役者しかいないので、まともな現代劇に取り組もうとすれば、キャストに不自由する」と嘆く声があった。東高西低。いつまで続くのか。

「日暮れて途遠し」ではあろうが‥。東京より地方在住の映画作りに期待したい。周囲の雑音や寄り道が少ない分、真っすぐ前を向けるのではなかろうか。SNSなどを活用して孤独・孤立を乗り越えた連携・共同性を産み出して貰いたい。

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