少し前に、あるお笑いコンビが諸事情を踏まえて解散するというニュースが、ネットメディアを中心に流れた。正直、どってでもいいニュースだ。御大層に、民放局の豪華なスタジオセットを使って、売れ筋ゆかりの同業者芸人諸君をゲストに招いて動画をバラまくほどのニュースじゃなかろうに、と思ってしまった。
ただ、ゲストに呼ばれていた芸人仲間の一人 ケンドーコバヤシが次の日に語った(という)インタビュー記事には目を惹かれた。リンクを貼ってみる。
ケンコバ「お笑い界は破滅する」 雨上がり決死隊の解散翌日に語った危機とは? (1) | マイナビニュース
「「お笑い芸人側が、お笑い論を語る時代」になったら破滅は近い。」「プロレス界には「マニアがジャンルを潰す」という言葉がある。」というコメントは、映画界にも当てはまりそうで、他人事とは思えない。
ケンコバは、「芸人が論を語ってはいけない」と言ってるんじゃなかろう、「磨くべき芸はそっちのけ、置き去りにしたまま 論を語るのは本末転倒、やばいゼ」と言ってるのだと思う。「能書き・理屈は、評論家・研究者に任せておけ、黙ってひたすら腕を磨くほうが先決、ずっと健康・健全」だと言っている。頭でっかちの映画人に聞かせてみたい。