面白さはあらすじだけではない。もちろん、あらすじをたどること自体が面白い小説はたくさんある。だけどそれ以上に、あらすじ以外の面白さもまた、たくさんある。たとえば登場人物の言動とか、台詞のパンチライン(決めぜりふ・聞かせどころ)とか、ここでこう来るなんて思わなかったと驚いてしまう演出とか。
名作とか古典と呼ばれている小説には、たいてい、今読んでも「たしかにねぇ」と思える問いかけが、テーマが、台詞が、人物が、メタファーが、描かれている。それらを楽しむことと比べれば、あらすじなんて、些細なものだ。あらすじそのものより、小説が叫ぼうとしているモノや、台詞のすみずみに込められた感情を味わうほうが、絶対面白く読むことができる、と私は思う。(引用者による一部適宜割愛アリ )
ネタバレなんてどうでもいい。
あらすじを知ったって無問題
そういうことサ。