2ペンスの希望

映画言論活動中です

三宅香帆さんを下敷きに(五)日常に生き日常を戦う 

f:id:kobe-yama:20211217102847p:plain

 

小説を読むうえで大切なことのもう一つは、「日常の生活を送ること」現実逃避とか、日常を休むための癒しとか、じゃなしに、「テーマ」にあたる部分が、日常生活ですごくすごく自分にとって切実な悩みと重なると、普段より面白く読める。小説は現実逃避なんかではなく、日常を戦うためのものでもあるし日常と戦ってくれる存在でもある。

この小説を読むと元気になるな、と思うとき、私たちは、小説と人生が幸福にも重なるところを生きている。(引用者による一部適宜割愛アリ 乞う御容赦)

映画もまた「日常を戦うためのもの」だ。