小田嶋×武田本『災間の唄』から、もう一つ。
ホントかどうか知らないが、若い世代では「ファスト映画」とか「早送り視聴」が当たり前なのだという。
ファスト映画は、「映画の映像を無断で使用し、字幕やナレーションをつけて10分程度にまとめてストーリーを明かす違法動画」【Wikipediaから引用】だ。
「早送り視聴」とは、倍速や早飛ばしで見ること。ときには二本 並行して見たりもするようだ。
時間の節約、コスパならぬタイパ(タイムパフォーマンス)とも呼ぶらしい。
旧態旧弊の守旧派の当管理人にはとてもとても真似のできない芸当だ。「もったいない」と思うし なにより根本的に違ってしまっていることが、悲しく 悔しく 情けない。
そう思ってたら、こんなツイートと出会った。
■個人的には、受験技術の高度化ならびに情報化社会の進展に対応するべく、「情報的な読み方」(言葉から音韻の要素を引き剝がして「情報」だけを抽出する読み方→音読・朗読を廃した黙読による大量読書→いわゆる速読術)が一般化したことが、詩を衰退させている原因のひとつだと考えている。2019.12.15.ツイート
そうか、ファスト映画や早送り視聴は、昔からあった「速読術」の今様だったのか。
それにしても、どんな映画も「詩」を失ったらカサカサ・パサパサ・ギスギスで、とても食えた代物じゃなかろうに。