2ペンスの希望

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桜木紫乃の小説

以前、『砂上』を読んで覚えていた桜木紫乃の『裸の華』【2016 集英社を読んだ。

左脚の骨折で一度引退を決意した元ストリッパーの復活戦小説。ベタで通俗的なストーリーながら、判り易い人物造形と描写のディテールでサクサク読ませる。Wet and Dry しっとりしながら乾いている。 

読書メーターをググってみたら「感情失禁 涙腺決壊」とあった。

カリスマ書店員新井見枝香さんが「その半年で一番面白かった本を独断と偏見で選び、ひとりで勝手に表彰する」=「新井賞」(直木賞芥川賞と同日発表)を二度受賞している桜木紫乃小説だけのことはある。