2ペンスの希望

映画言論活動中です

オープニング&エンディング

『関の彌太っぺ』

今日は久方ぶりに YouTube でご機嫌を伺う。 映画『関の彌太っぺ』のオープニングとエンディング。 1963年山下耕作監督の東映股旅映画。原作は長谷川伸。主演は中村錦之助。 白い槿(むくげ)の花の垣根越しの再会シーン。ラストシーンは長廻しのワンシ…

ヨッパライ

1968年『帰って来たヨッパライ』脚本:田村孟+足立正生+佐々木守 脚本は図式的で映画の出来もイマイチだが皆若い。監督:大島渚36歳 撮影:吉岡康弘34歳。フォークルの三人は20代前半だ。

有難や節

小沢昭一さんが亡くなった。小沢さんといえばラジオの人、放浪芸・語り芸というのが通り相場になっているが、昔の日本映画を見ると実にたくさんの映画に顔を出している。助演から主演まで快演・怪演また諧演いや壊演か。随分と楽しませてもらった。 というこ…

競輪上人

今日は、1963『競輪上人行状記』のエンディングシーン。原作:寺内大吉 脚本:今村昌平・大西信行 監督:西村昭五郎のデビュー作。このYouTube サイズが少々いびつで見苦しいところもあるが、最後の予想屋の長口上はお薦め。

ユカ

企画/水の江滝子 原作/安川実(ミッキー安川) 脚本/倉本聡 斉藤耕一 撮影/山崎善弘 音楽/黛敏郎 監督/中平康 主演/加賀まりこ 1964日活映画『月曜日のユカ』タイトルが開けたら♪聖者の行進が始まるのも、この上なく不吉でお洒落だ。

かぶりつき

神代辰巳さんの第一作『かぶりつき人生』 思えば「かぶりつき」という言葉もダブルミーニングなんだよな。

落差

前半1:11は1980年代のへなちょこ変化球。役者も演出も問題外の外。無視。 後半は1970年代の剛直球。是非是非後半のみ(1:12〜以降)ご賞味あれかし。 そして、その落差にめまいせよ。 http://http://www.youtube.com/watch?v=a7CRFpn5Jck た…

両義性

70年前に作られた映画を今の時代に見る。例えば、瀬尾光世脚本演出『桃太郎 海の神兵』 総制作費27万円(今の貨幣価値換算では4億円)。セル画5万枚。海軍省後援、大本営海軍報道部指導による れっきとした戦意高揚アニメである。 桃太郎 海の新兵 デジタ…

取り扱い注意

引き続き、別の角度からドキュメンタリーのドラマ化について考えてみたい。 ドラマのドキュメンタリー化の代表例が『裸の島』なら、 ドキュメンタリーのドラマ化と聞いて一番に浮かぶのは、1965年公開の市川崑監督作品長編記録映画『東京オリンピック』…

彼岸と此岸

今日は、1969年に作られた日本映画の一本。 分野を超え、時代を超えて、ひとつに集まろうとする力‥‥詩人、音楽家、グラフィックデザイナー、日本画家、などなど。 彼岸と此岸、あちらとこちらを結びつける力‥‥好き嫌いはあるだろうが、日本映画にあった…

撮影所

ないものねだりは愚の骨頂だが、撮影所が無くなって失ったものは思っている以上に大きい‥この頃とみにそう思うようになった。「作りやすくなったが、食えなくなった」とは何度か書いてきた。その結果、飯の種は何か別のことで賄(まかな)いながら、映画に打ち…

ヒエラルキーなんてない

最初は、16mmフィルムによる建設記録映画だった。 1970年代から今まで、思えば色んな仕事をしてきた。 短編文化映画、広報映画、PR映画、学術映画から展示映像、 TVドキュメンタリーまで多岐にわたる。 劇映画も何本か手掛けた。 その間 35mmフ…