2ペンスの希望

映画言論活動中です

意気地なし

言葉がどんどん軽くなっている。フワフワ、スカスカ、サクサク。すぐ揮発して残らない。消化が良い、といえばその通りなのだが、ロートルには腹持ちが悪くて仕方が無い。
事情は映画の世界も同じ。
含意も無ければ、他意も無い。悪意も無いのだろう。もちろん意地悪でもない。悪くはないが、良いとも言えない、そんな映画が多すぎる。(とくに日本映画に感じている。)
読者に挑戦する、観客を裏切る、そんな作り手の意地はどこかに消えてしまったのだろうか。意気地がなくなったとしか思えない。他人事ではない。