2ペンスの希望

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三本立て入替無し

映画会四日目のお客さんは5人だった。
リピーターの方がお二人いた。
三本立て1000円二日目からのリピーターは半額という料金設定。高いのか安いのかは知らない。みたお客さんが判断してくれればよい。そう思って臨んだ。リピーターの方は、初日の映画が気に入って貰えたようで有り難かった。
こだわったのは三本立て入替無しだった。周りからは三本立ては多すぎる、もっと軽くすべきだ、という声もあった。今の映画館は大半が一本入替制だ。それではお目当ての映画しか見ない。見られない。たまたま、とか、ついで、とかは無くなった。目的に向かってわき目も振らず一直線。けど、わき道・寄り道・道草こそ映画。思わぬ拾いもんに出くわす快感は捨てがたい、そう思ってきた。三本全部見るとゆうに5時間を越える。
かなりヘビーだ。それでも半分以上が見てくれた。有り難い。
いずれにしろ前半戦大阪四日間が終わった。観客合計は37人。大きな数字だとはとてもいえない。けど何とか赤字は免れそうだ。それもこれも映画会をやりたいと言った時、無償で映画を提供してくれた製作スタッフのお陰だ。後半戦京都で映画料を出せるかどうかが決まる。みみっちい計算だが、台所事情はそんなもんだ。桁は違っても映画の世界では似たようにチマチマつましい戦いが重ねられている。
何はともあれ(浪速友あれ)、数字では量れない映画の力が、何人かの人に確実に届いたことを喜びたい。