2ペンスの希望

映画言論活動中です

ありのまま3

作り手は、自分の都合の良いこと(もの)だけを選ぶ生き物だ。
都合の悪いこと(もの)はカットする。悪いわけではない。作り手なら誰でもそうする。
けど、狭い。自慢することではない。

作り物に、ありのままというレッテルが貼られていたら、気をつけたほうがいい。
登場人物も、作者も、「ありのまま」を作っている。厄介なのは、素なのか、演技なのか、当人にもわかっていないことだ。多分。

なにはともあれ、否が応でも「自分」は出てしまう。個性、人品骨柄、お人柄が滲む。
そしてそれを感受する観客が必ずいる。これは怖いことだ。