2ペンスの希望

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6分の1以下

一般社団法人日本映画製作者連盟が最新のデータを発表している。
2014年一年間の入場人員は1億6111万6千人、興行収入は2070億3400万円(邦画1207億1500万円 洋画863億1900万円)、公開本数は1184本(邦画615本 洋画569本)全国スクリーン数3364 いずれも対前年比100%を越えたそうだ。
  慶賀の至り?いやいや、 去年の秋 目にしたレポートの方がずっと衝撃だった。
すずきじゅんいち監督が、協同組合日本映画監督協会の会報に書いていた。
          【「協会と私=優先順位」会報:映画監督 No.693 2014年10月号】
大雑把に言うと600本の映画が一般公開されたらしい。これは世界的に見てもかなり健闘しているのが分かる数字だと思う。しかし哀しいかな、協会員の作品は100本にも満たなかったらしい。つまり協会員は、ほとんど劇場で公開される映画を撮っていないという哀しい事実が見えているのだ。
 これでは、果たして日本映画監督協会とは本当に「映画監督」の協会と言えるのか、という基本的で素朴な疑問が出て来る。

全くもってその通り。