2ペンスの希望

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映写機 愛

東京時代にお世話になった女性監督Mさんが、ご自身の映画『旅する映写機』のパンフレットを送って下さった。映画公開時に買いそびれていたので嬉しかった。 

よくある映画のパンフレットは、冒頭に著名人・文化人の感想・コメントが麗々しく掲げられていたりするのだが、これは違っていた。  M監督の幼年時代の自分史に始まり、どのページからも映画愛、映画館愛、映写機愛があふれてくる素敵な冊子だった。
何を隠そう、管理人は映画も好きだが、映写機も大好きなのだ。
大学時代、学内にあった講堂には35mm映写機2台が据え付けてあった。カーボンアークのフジセントラルF−5。授業に出るよりも、その映写室で過ごす時間の方がはるかに多かった。先輩に仕込まれながら自分たちの手で二台の映写機を交互に動かしながら、一巻十数分のフィルムを上映していた。当時は、一台だけの映写機で、フィルムをつなぎ込みながら途切れることなく映写する“流し込み”映写は、神業あこがれだった。パンフでは、この伝説の“流し込み”映写技法が、これでもかこれでもかというほど懇切丁寧に説明されている。その後に続く怒涛のような「映写機解説」七連発も珍しく貴重、映写機ファンには堪らなかった。涎を垂らしながら読んだ。 ご関心・ご興味の向きは、コチラへ是非 ⇒ http://www.eishaki.com/goods.do?cmd=display